アシカ「アイラ」 お嫁入りで秋田に出発
愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)のカリフォルニアアシカ「アイラ」(雌、11歳)が30日、雌がいなくなった秋田市の大森山動物園に嫁ぐため旅立った。歴代の飼育担当者らが見送り、新天地での健やかな生活を願った。
アイラはとべ生まれで、出産を2度経験している。大森山から2007年11月、ブリーディングローン(繁殖のための無償貸借)で「ナナミ」(雌、10歳)がとべに来園しているが、血統が濃くなることに配慮し、入れ替わることになった。
30日、仲間と寄り添っていたアイラは、担当の松浦友貴さん(46)ら飼育員約10人で搬出用のおりへと無事誘導された。初出産など成長を見守ってきた山内真司さん(52)は「いろんな経験をさせてもらった。感謝を伝えたい」と、顔を見つめて名前を呼んでいた。